35才FTMがやっと性別変更をした話【その8:術後の生活と身体の変化編】
こんにちは。はまと申します。
僕は女→男のFTMです。田舎住まいで個人商店に勤務する平社員。
34才までホルモン注射のみで男性として生活。
だらだらと過ごしていましたが、ついに重い腰をあげて性別変更しました。
記事を書き始めた理由は↓から
家庭裁判所へ性別変更の申立ても済ませ、数日間の自宅療養。国内で腹腔鏡によるSRS後約1週間で仕事に復帰しました。自宅療養中や仕事へ復帰してからまでに起きた身体の変化などをできるかぎり細かく書いていきます。
SRSの様子はこちらから→【その4:手術編②当日】
※ここに書いてある事は全て僕自身が実際に経験した事ですが、ご自身で必ず確認をしてから行動するようにしてください。
【目次】
【ナプキンとバイバイ】
退院の際に先生からSRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術後は少なからず出血があるとの説明を受けました。ですが、やはりナプキンには抵抗がありました。しているのも嫌だし、捨てるにも男子トイレには捨てられないし…かといってしないでパンツを汚すのも嫌だなぁと思ってボヤいていると、彼女から提案が。
"吸水ショーツはどう?"
提案してもらった時は、それもなんかなぁとちょっと嫌でしたが結果これが大正解でした。
≪吸水ショーツとは≫
吸水ショーツをご存じない方の為に少し説明を。
吸水型サニタリーショーツといい、吸水性や防水性を備えた布を何層にも重ねて、ナプキンなどを付けなくてもショーツ自体が水分を吸収してくれるショーツのこと。
ショーツをはくだけなので、ナプキンを使っているときのようなごわつきがなく、快適に過ごせる。また長時間着用でき、洗って繰り返し使える。
彼女の提案を受け、僕はユニクロのものを買うことにしました。一人で買いに行く勇気はないので一緒に行ってもらい、この子のものを買うんですけど何か?という心構えで2枚購入。サイズ感は、普段28インチのパンツを履いている僕はSサイズを買ってみましたが、丁度良いかもという具合でしたのでご参考まで。
使い方としては一日中履いて、風呂の前にお湯で洗う→ネットに入れて洗濯。とても楽です。ナプキンよりもマシですし量が多くても防御範囲が広くて安心です。
ただ洗うだけだと心配だったので、経血落としなるものも購入。実際どれほどの効果があるのか見た目では分かりませんが、ショーツ自体はもちろん、洗濯機内に臭いが残ることは一切なかったです。生地にダメージがあっても、この先使う事はないと思ったのでそこは気にしませんでした。
吸水ショーツを選択して本当に良かったと思います。ナプキンを脱着する時の音も、捨てる時の心配もないし、慣れれば違和感もそれほどありません。僕はその上にいつものパンツを履いて過ごしました。もしかしたら夏場などは蒸れて違和感があるかもしれませんが、涼しい内は是非おすすめしたいです。
【帰宅後の出血量の変化】
SRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術から帰宅直後はほぼ出血はありませんでした。それもあり、吸水ショーツもいらんかったな。と思っていたところ術後2週間目にちょっと出血。更に術後3週間目には鮮血がドバー。少し落ちついてその2日後めっちゃ出てる。それから1週間近くめっちゃ血が出ました。トイレに行く度便器に血。どれくらいの量かは実際に分からないのですが、僕的には結構な量だと感じました。鮮血を確認してから1週間経った日、不思議なほどピタリと止まりました。退院する際に先生から糸が溶けるタイミングで出血が多くなるかもしれないと言われていたものの、とてもキツかったです。痛みなどはなかったのですが、毎日落ち込んでました。仕事で重い物持ちすぎたかな。少し飲み始めた酒のせいかな。とか色々考えていましたが、酒は一旦やめたものの仕事で20kgくらいの物をそーっと持ったりと変わらずでしたので、ピタッと止まってくれて本当に良かったです。
このSRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術後の出血に関しては、個人差がかなりあるようなので出血した人が少ないのか、皆さんあまり触れたがらないのか検索してもあまり出て来ず不安になる一方。(僕の調べ方が悪いだけなのかもしれませんが)僕の出血の原因が、糸が溶けたことによるものなのか、何かが悪さしたのかは不明ですが術後4週にさしかかる所で出血は収まりました。
【その他の身体の変化】
出血の他にも色々と身体に変化があったので書いていきます。
≪アザ≫
帰宅してから目視できる身体の変化としては、へそ周りにアザが出現。へそ上はうっすらとですが、へそ下に直径5cmほどの大きいアザが出来ました。ネットで検索してもあまり出てこなくてこれも少し心配でした。これ以上大きくなったら先生に聞いてみようかなと思っていましたが2週間経った頃いきなり薄くなり、3週間経過した頃にはもうほぼなくなったので安心しました。
≪頻尿≫
SRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術と関係あるのかどうかわかりませんが、術後1週間くらい連続で朝方尿意で目が覚めました。寝る前にトイレにいっても朝方目が覚めてしまいます。1週間経った頃にはパタリとなくなりました。単なる水分の飲みすぎなのかな?
≪下腹部の傷≫
下腹部にあった3か所の傷ですが、術後3週間程度でかなり身体になじんできました。各1cm以下程度の傷跡です。これはきっと時間の経過とともに薄くなっていくのかな?と思います。
≪へそ横のピリピリ感≫
術後すぐからへその左側がピリピリとする感じが気になっていました。痛いというよりも、神経に触ってピリッとする感じ。チクっと軽く電気が走る感じ?ふとした時にピリッとくるので嫌な感覚でしたが、2週間ほどで収まりました。
≪へそ内のかさぶた≫
帰宅後腹を確認すると、へその中にかさぶたが。これは先生に放っておいて大丈夫だと言われていたので放置。術後3週間したあたり、気づいたら無くなってました。
【仕事復帰】
SRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術を受けるにあたり、1週間仕事の休みをもらっていました。僕の仕事内容は体を使う業務がメインで、20kgくらいの物を持つ・運ぶことが多い仕事です。術後1か月は重い物を持つ(フンっと腹圧をかける)事は避けて。と言われていたので、少しずつ助けてもらいながら仕事をこなしました。復帰初日は術後1週間しか経っておらず心配でしたが、腹に何か当たらないようにゆっくり歩いたり、重いものもできる限り避けて過ごしました。痛みはなく、ヘソ左側のピリピリ感があるだけだったので出血があるまでは特に困る事もなく仕事復帰出来たと思います。出血を確認してからも、吸水ショーツのおかげで仕事中も安心できました。
ちなみに職場の人には腹の調子が悪いので手術してきます。と言っていましたが、仲が良い先輩も詳しい事まで聞いてこなくてよかったです。
【まとめ】
SRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術後に一番頭を悩ませたのは、痛みではなく出血でした。個人差があると先生は言っていたので、全く出血がない人がいれば僕よりも多い人がいるかもしれません。無事仕事にも復帰し、元の生活に戻ることができて一安心です。次の記事は性別変更とは一旦離れて、男性ホルモンの自己注射について書いてみたいと思います。
35才FTMがやっと性別変更をした話【その7:性別変更手続き編】
こんにちは。はまと申します。
僕は女→男のFTMです。田舎住まいで個人商店に勤務する平社員。34才までホルモン注射のみで男性として生活。だらだらと過ごしていましたが、ついに重い腰をあげて性別変更しました。
記事を書き始めた理由は↓から
SRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術完了、家庭裁判所へ提出する性別変更用の診断書を手に入れ、性別変更の最終ステージと位置付けた家庭裁判所へ申立てを行います。今回は、その性別変更の申立てから戸籍に反映されるまでを、覚えている限りできるだけ細かく書いていきます。
※ここに書いてある事は全て僕自身が実際に経験した事ですが、ご自身で必ず確認をしてから行動するようにしてください。
【目次】
【性別変更の申し立てに必要なもの】
僕の場合、仕事の休みを1週間もらいSRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術から裁判所への性別変更の申立てまでをすべてやってやろうと考えていました。可能な限り、術後はあちこち動き回りたくないので、申立てに必要なものの中で事前に用意できるものは手術前に用意しておきました。
まず、申立てに必要な書類と金額は以下の通りです。
≪申立てに必要な書類≫
(1) 申立書
(2) 標準的な申立添付書類
- 申立人の出生時から現在までのすべての戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本(全部事項証明書)
- 所定の事項の記載のある2人以上の医師による診断書
≪申立てに必要な費用≫
- 収入印紙800円分
- 連絡用の郵便切手(申立てされる家庭裁判所へ確認してください。なお,各裁判所のウェブサイトの「裁判手続を利用する方へ」中に掲載されている場合もあります。)
各詳細は、裁判所のHPに詳しく書いてありますのでご覧になってみて下さい。
ちなみに僕が事前に用意しておいたものは、申立て書、戸籍謄本(全部事項証明書)、改製原戸籍、収入印紙、連絡用郵便切手です。
戸籍謄本や改製原戸籍の取得について、僕は現在の住まいと本籍が隣の市だったのでそれほど面倒ではなかったのですが、本籍が遠かったりすると結構面倒なようです。
【いざ家庭裁判所へ】
手術から4日後、家庭裁判所へ。初めての家庭裁判所にドキドキ。案内係の方に話かけると、担当の部署を教えてもらいエレベーターで移動。
名前と性別を同時に変更したいと申し出ると、それはちょっと厳しいなぁ。と
あれ?え?ネットで見てたのと違う。
どうしてですか?と尋ねると、過去に名前が先に代わってしまって、その後の性別変更の手続きの際に不備が出てしまった事例があったらしいです。ここでごねても仕方がないので、先に性別変更の手続きをしてから名前の変更をすることに。(本当は少しごねました)
≪裁判所での内容≫
性別変更の申立てを先にする事に決め、担当の方と話を進めました。まず一番最初に性別変更用の診断書の確認。何やら裁判所で用意しているチェックシートのようなものと照らし合わせていました。診断書に不備がない事を確認し、収入印紙と切手の金額も確認。その後、本当に性別変更する事に間違いはないか、今後その気持ちが変わる事はないかの確認用紙へ記入して捺印。僕はシャチハタを持っていきましたが、裁判所への申立て書や書類へはシャチハタ不可です。当然です。
最後に本人確認の為、身分証を提示。僕は免許証を出しました。担当の方が、どう見ても男性だよね。これじゃあ色々不便でしょう。と一言。本当にその通りです。
結構あっさりと事が進み、帰宅となりました。所要時間は30分くらい。裁判所からの通達がどれくらいで届くのか確認をしなかった事を後悔し、家路につきました。
【例の紙が届いた】
裁判所へ行ってから、いつ届くかわからない封筒にそわそわする毎日が始まりました。数日経って郵便受けを覗くと郵便局からの不在表が!送り先は家庭裁判所。もう来た!日数にすると、家庭裁判所へ行った日から4日後の事。仕事で受け取りができなかったので、翌日に再配達をお願いしてついに手元に。
感動。
この受け取りがあって初めてこの判決が効力を発揮すると裁判所で話がありました。僕が受け取ると裁判所へ通知がいき、そこから戸籍へ反映されるという流れのようです。戸籍に反映されたかどうかの連絡はないので、直接自分で本籍地の市役所へ確認してくださいとも言われました。
【戸籍へ反映されるまで】
裁判所からの紙を受け取った翌日、さっそく本籍地の市役所へ電話。軽く説明をすると、スムーズにこれからの流れを説明をしてくれた後、戸籍に反映された時点で電話をくれる約束をしてくれました。時間的には大体1週間くらいで審査が完了すると思います。との事だったので、わくわくしながら毎日過ごしていました。
結局1週間たっても連絡が来ず、年度末で忙しいんだろうなぁと思いながらも電話で確認。担当の方からはとても立て込んでおり遅れが生じていると丁寧に説明をしてもらいました。再度終了したら電話をもらうという確認をして電話を切りました。
≪ついに戸籍の性別が変更に≫
SRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術から3週間、裁判所から紙が届いてから2週間たった日、市役所から戸籍に反映されたと電話が。そこからまた居住地の市役所の住民票へ反映されるまでに少し時間がかかると説明がありました。戸籍へ反映されれば、色々手続きができると思っていたのですが、住民票へ反映されて初めてマイナンバーカードなどの変更ができるようになるんですね。居住地の市役所へ問い合わせた所、反映されるまでに10日程度かかり、反映されても電話は出来ないと言われたので10日経った頃電話する事に。
早速翌日朝一で戸籍謄本をとりに本籍地の市役所へ行き、その足で名の変更の申立ての為に裁判所へと行く事にしました。
≪性別変更後はじめての戸籍謄本取得≫
市役所から、戸籍に反映された旨の電話を受けた翌日に早速戸籍謄本を取得しにいきました。
僕の兄弟は、弟が一人なのでダブル長男誕生です。これからの手続きに必要かと思い、戸籍謄本を2枚取得しました。この謄本を持って裁判所へ行き名の変更申立てを行いました。名の変更の申立てに関しては、また別の記事に書いてみようと思います。
≪居住地の住民票へ反映≫
戸籍への反映が完了してから8日ほど経った頃、居住地の市役所へ電話で問い合わせをしました。氏名、生年月日、住所を聞かれ、最後にどのように変わっていればよろしいですか?と質問がありハキハキ返答。おそらく取得できそうですね~。とニュアンスで感じ取ってくださいとの事だったのでありがとうございます。とお礼を言って電話をきりました。裁判所へ性別変更の申立てをしてから判決、戸籍への反映、住民票への反映まで約4週間で完了しました。
【まとめ】
裁判所へ性別変更の申し立てをしてから4日後には裁判所からの通達。それから2週間で戸籍への反映、更に1週間で住民票へ。申立てから約4週間で住民票の反映まで完了しました。
性別変更申立ての流れをネットで調べていたので安心しきっていましたが、実際は異なった部分も多く、戸惑ってしまった事もありました。とはいえ大体の流れは同じだと思うので、やはり事前の準備は大事だと思います。
次の記事では、術後の身体の変化について書いていきたいと思います。
35才FTMがやっと性別変更をした話【その6:性別変更用 診断書編】
こんにちは。はまと申します。
僕は女→男のFTMです。田舎住まいで個人商店に勤務する平社員。
34才までホルモン注射のみで男性として生活。
だらだらと過ごしていましたが、ついに重い腰をあげて性別変更しました。
記事を書き始めた理由は↓から
SRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術から退院後、ホテルで1泊。その後第三ステージである、家庭裁判所へ提出する為の性別変更用診断書取得へ向けて東京の早稲田通り心のクリニックに。この記事では性別変更用の診断書取得について、覚えている限りできるだけ細かく書いていきます。
【性別の取り扱いを変更するために】
戸籍上の性別を変更するための条件をもう一度、確認しておきます。
この記事を書いている現在、性別を変更するには以下の全てに該当しなければいけません。
1.二人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていること
2.18歳以上であること
3.現に婚姻をしていないこと
4.現に未成年の子がいないこと
5.生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること
6.他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること
とてもざっくりいうと、簡易的な診断書ではなく1、5、6の項目が記載してある診断書を家庭裁判所に提出しなければなりません。
二人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていることと記載がありますが、文字通り2人の医師のサインが入った診断書が必要となります。その2人の医師の内、主な診断書を作成してくれる医師をファースト、その診断書に署名をしてくれる医師をセカンドなどと呼んでいます。
厚生労働省のHPに診断書の記載要領と参考様式がありますのでご参考までに。
僕は、ファーストの先生は手術前の診断書でお世話になった早稲田通り心のクリニックの先生にお願いするつもりだったので、事前にメールで問い合わせをしました。
【その5:退院後ホテル滞在編】 で書いたように、SRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術後に発行される手術証明書を写真で送ってもらえれば準備しておきます。と返信をもらっていたので、ホテル療養中にメールを送信しておきました。これは手術前に簡易的な診断書を書いてもらいに通院した際、自分史の提出や先生と面談をしておいたからこういった対応をしてもらえたのかな?とも思います。
【ファースト:早稲田通り心のクリニック】
SRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術から2日後の朝、家庭裁判所へ提出する為の性別変更用診断書取得に向けて千葉のホテルを出発。東京の早稲田通り心のクリニックへと向かいました。
朝起きた時点で傷みはほとんどありません。この日は車での移動でしたが、カーブで腹筋に力を入れた時や、段差の振動は少し痛みがありました。あとは笑うとやっぱりひっつれる感じで痛みます。
9:30頃病院の近くに到着。診察時間前でしたが、クリニック入口外の予約受付表に名前を書いて順番待ち完了。その後近くのパーキングへ車を停めてゆっくり歩いて病院へ。
病院まで歩いている最中に、先生から昨日送った診断書作成依頼の返信がありました。
≪先生からのメール内容≫
・診断書が完成した報告
・セカンドの先生にサインを書いてもらう必要がある
・初診以外は予約不要
・大体の金額と支払いは現金のみ
セカンドの先生に心当たりがない場合にと、2件のクリニックの名前が書いてありました。ありがたいですよね。
≪早稲田通り心のクリニック受診≫
クリニックの中に入ると7.8人程患者さんがいました。受付を済ませるとすぐに友達が呼ばれて診察。10分程で終了。次に僕が呼ばれて診察室へ。
まずは診断書を作ってもらった事とメールのお礼。その後先生から手術お疲れ様でした。と声をかけてもらい、診断書の内容の確認。
セカンドの先生に心あたりがあるのか聞かれたので、自己注射をする前までホルモン注射をしてもらっていた、地元の産婦人科の先生にお願いするつもりです。と話しをしました。
メールにも書いてあったのですが、署名する医師は精神科医でなくてはいけない法律はない。でも過去に一人だけ精神科でないとダメだと対応された事例があった。医師選びは自己判断です。と再度話をしてくれました。恐らくその先生のサインで大丈夫だろうけど、もし何かあったら連絡下さい。とも。
最後に、少しでもGIDでよかったと思える人生になれば良いですね。これからも大変な事があると思うけど、寿命を全うして下さい。と暖かい言葉をかけてくれました。お礼を言い、診察自体は大体10分程度。受付の人から診断書を受け取り終了です。性別変更用の診断書は確か6ページくらいのものでした。(コピーを取らずに裁判所へ提出してしまったのを後悔してます)
金額は¥23,220-
早稲田通り心のクリニックを後にして、セカンドの先生にサインをもらうため地元へと出発です。
【セカンド:地元の産婦人科】
※身元バレが嫌なので、このパートだけはクリニック名など伏せさせて頂きます。ごめんなさい。
ファーストの先生に主な診断書を作成してもらったので、あとはセカンドの先生にサインをもらえば裁判所へ提出する性別変更用診断書はクリアとなります。
先述した通り、精神科の先生ではいけないという法律はありませんので、僕は以前ホルモン注射でお世話になっていた産婦人科の先生にお願いする事に決めました。
本当はアマラクリニック表参道の先生にお願いしようと思っていたいたのですが、早稲田通り心のクリニックへ行った日が木曜日でアマラクリニック表参道が休診日だったのと、早く家に帰りたかったのが主な理由です。
東京を出発して数時間後、友達の家に到着。この時もじっとしている分には特に痛みはありません。彼女が迎えに来てくれ、久々の再会。そのままセカンドの産婦人科へ行きました。
診察室へ入り、先生にひとまず説明。もちろん僕の事を説明する必要もありませんし、事前に電話でお願いをしていたので比較的スムーズにサインをしてくれました。ちなみに友達も注射をお願いしている泌尿器科の先生にお願いをしたようです。
最後に、先生に15年近く注射でお世話になっていたのでお礼を言い、診断書を受け取りお会計。
金額は¥5,000-
あとはこの診断書と諸々を持って家庭裁判所へ申立てを行います。
【裁判所提出用 診断書取得のまとめ】
裁判所へ性別変更の申立てをするにあたり、簡易的な診断書ではなく以上のようにファースト、セカンドの2名の医師のサインが入った診断書が必要になります。
僕が診断書を取得したのは、この2件の病院です。
ファースト:早稲田通り心のクリニック
セカンド:地元の産婦人科(ホルモン注射を打ってもらっていた病院)
主な診断書を作成してくれるファーストの病院は、性別変更用診断書で検索すると何件か出てくるので、ご自身の環境に合わせて問い合わせてみて下さいね。
次の記事では、実際に裁判所へ性別変更の申立てを行った時の事を書きたいと思います。
35才FTMがやっと性別変更をした話【その5:退院後ホテル滞在編】
こんにちは。はまと申します。
僕は女→男のFTMです。田舎住まいで個人商店に勤務する平社員。
34才までホルモン注射のみで男性として生活。
だらだらと過ごしていましたが、ついに重い腰をあげて性別変更しました。
記事を書き始めた理由は↓から
SRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術を無事終え、ホテルへ移動。術後すぐの身体の様子などをできるだけ細かく書いていきます。
※ここに書いてある事は全て僕自身が実際に経験した事ですが、ご自身で必ず確認をしてから行動するようにしてください。
【タクシーでホテルへ】
ホテルは、手術日前日から3連泊でとっていました。ホテルについては【その3:手術編①】の最後に書いてありますので、もし宜しければご覧ください。
病院からタクシーでホテルへ移動中、コンビニへ寄ってもらい食料と飲み物を調達。友達と二人して結構がっつりした弁当とうどんを購入。相変わらず段差や笑うとひっつれて少し痛みます。あとは僕の場合、ヘソの左側の皮膚(?)がピリピリと痛みました。
≪想定外の痛み≫
ホテルへ到着し各々久しぶりの食事を堪能後、すぐに異変。めっちゃ胃が痛い。胸や肩まで痛む。休もうと横になると腹の中が全て移動するような感覚で気持ち悪いしガスっぽくて痛い。
下腹部や傷が痛いだろうなと思っていたのですが、まさかの痛みに驚き。少し大人しくしているとだいぶよくなるので、食べ過ぎないように反省しました。そしておならがすごい出る。ちなみにこの時トイレへいってもそんなに血は出てはいませんでした。
【裁判所へ提出用診断書の作成依頼】
性別変更の申し立てをするにあたり、簡易的な診断書とは別に、裁判所へ提出するための診断書が必要になります。
この裁判用診断書について、僕にとっては少しややこしかったので別の記事で詳しく書きたいと思います。
僕はこの診断書を、早稲田通り心のクリニックの先生にお願いしました。先生に問い合わせた所、手術証明書を写真で送ってもらえれば準備しておきます。となんとも心強い言葉を頂いたので、ホテルについて食事をしたあとすぐ先生へ証明書の写真を送信しました。
【術後24時間後の状況】
手術を終えてから24時間経った頃、常に胃や腸のガス感で腹の張りを感じていました。
食事の時以外はベッドに横になり、ゲームをしたりとじっとしている分には痛みはありません。寝返りをうつと、内臓が動くような感じの気持ち悪さは変わらず。ベッドから起き上がる際、腹圧をかけないようゆっくりと起き上がるときにズッシリと下腹部が痛む感じです。あとは歩くと振動でズンズンと痛みはありましたが、痛み止めを飲むほどではありませんでした。
前日手術後からよーく寝たので寝ようとしても眠れませんでした。
【入浴について】
退院前の先生の説明で、シャワーは大丈夫との事だったのでホテルでシャワーを浴びました。下腹部のテープも濡らして大丈夫。との事でしたが怖くて無理。笑
頭と脇、股はめっちゃ洗いましたが、腹を曲げる事にすら怯えてしまい下腹部どころか足すらもちゃんと洗えませんでした。足とか臭かっただろうな。
【おまけの話】
これは完全に余談ですが、宿泊したホテルが全国旅行支援の千葉とく旅キャンペーンクーポンが適用になっていました。しかもなんと地域限定クーポンの上乗せで3泊したので合計¥12,000分。普段だったら、色々と移動して食事をしたり高速道路のSAやPAでお土産を買って帰ればすぐに使いきれると思うのですが如何せんこの状態。
友達と相談した結果、ホテル近くの薬局で日用品大量購入。薬局まで歩いて良い時間潰しと運動になりました。でもやっぱり笑ったり、歩く振動や段差は少し痛いですし、腹筋がひっつれる感覚があるので腰が曲がり少し前かがみになってしまいます。
周りに旨そうなご飯屋さんもありましたが、二人とも朝食後の痛みが衝撃で大人しくコンビニでおにぎりとサラダを買ってホテルで食べました。
【術後翌日のまとめ】
僕の場合、動かない限りはそれほど痛みはありませんでした。ただ、腹のガスっぽさとへそ周りの皮膚がピリピリとする感じや笑った際の腹筋がひっつれる感じは1日通してありました。
特にする事もなく、眠れないのでテレビをぼーっと見たりとゆっくりと休む事ができました。翌日は朝一で東京の早稲田通り心のクリニックへ行く予定なので夜は早めの就寝。次の記事は、裁判所に提出する診断書取得について書きたいと思います。
35才FTMがやっと性別変更をした話【その4:手術編②当日】
こんにちは。はまと申します。
僕は女→男のFTMです。田舎住まいで個人商店に勤務する平社員。34才までホルモン注射のみで男性として生活。だらだらと過ごしていましたが、ついに重い腰をあげて性別変更しました。
記事を書き始めた理由は↓から
ついにSRS(性別適合手術)子宮卵巣摘出手術。僕は日本国内で腹腔鏡による手術を選択。思いのほか緊張もせずに当日朝を迎えました。当日朝起きてから退院するまでを、覚えている限り細かく書いていきたいと思います。
※ここに書いてある事は全て僕自身が実際に経験した事ですが、ご自身で必ず確認をしてから行動するようにしてください。
【目次】
【手術当日の朝やった事】
クリニックからの当日朝の指示は、7時以降は水分も禁止、排便と入浴・局部の洗浄でした。前日の15時から水分しかとってないので、心配でしたがそれなりに成果あり。
病院への持ち物は、スマホ、メガネ、財布や鍵などの貴重品、延長コード、ナプキン、洗面用具、手術着、ペットボトル用ストロー、GRREN DA・KA・RA500ml×2本、着替え(ゆるいスウェットなど着替えやすいもの)、あとは一応診断書を持っていきました。
入浴して身体もきれいにし、コンタクトを外してメガネでタクシーに乗って病院へと出発。
【病院到着】
当日は愛育レディースクリニックへ朝8:45に来るよう指示がありました。遅刻したら大変なので、少し早めのつもりが8:20くらいに到着。風が冷たく、病院の外をウロウロしたり友達と写真を撮ったりして時間を潰して10分程経った頃、受付の方が中へどうぞと声をかけてくれました。
体温を測り、受付表?を記入。ホテルのようなとてもキレイなクリニックです。廊下のソファで少し待つように言われて座っていると、目の前を旨そうな病院食が通っていきました。腹減ったなぁと友達と話していると先生登場。
少し早く着いてしまったにも関わらず、各々の病室へ案内してくれました。
【病室の様子】
恵比寿TGクリニックでは一日に3件手術を行っているそう。先生に1番目の人はこっち。2番目の人はこっち。と病室へ案内してもらいました。ちなみに僕は一番目。
病室は完全個室。テレビ、冷蔵庫、貴重品入れ、洗面台、トイレ、シャワー、ソファ、机がありました。トイレもシャワーもすごくきれい。
【手術前】
部屋内で荷物をごそごそしていると、先生に本人確認の為に名前と本日の手術内容を言ってください。と言われたので回答。
手術着に着替えて待っていて下さいとの事だったので早々に着替え。手術着なんて着た事なかったので一瞬迷いましたが、とりあえずスッポンポンの上に手術着+靴下で待機してました。
少し待っていると、看護師さんが点滴をしに来てくれました。その時靴下も脱いでくださいと言われ、脱いでベッドの上に横になり点滴をしてもらいました。
何かあった時の為に連絡できるようにとクリニックのLINEへスタンプを送ってください。と言われたでスタンプ送信。この時もっと気の利いたスタンプを送ればよかったなと少し後悔をしています。
【いよいよ手術】
点滴を打ってもらってから少し経った9:10頃。看護師さんが準備ができたので、いきましょう!と声をかけてくれました。この時に彼女、実家のグループLINE、隣の部屋の友達に行ってくる!!!とそれぞれに急いでLINEをしました。
≪歩いて手術室へ≫
メガネを外し、自分で点滴をコロコロしながら看護師さんと手術室へ。さすがに少し緊張しました。手術室の前へ行くと先生がいたので挨拶を。裸眼の為距離感がわからず、先生の足に点滴のコロコロをぶつけてしまいました。
そして手術室内の麻酔の先生や看護師さん達によろしくお願いします。とご挨拶。スッポンポンで手術台に乗って毛布をかけてもらいながら、指や胸に色々と取り付けられました。
≪手術開始直前≫
準備をしてもらいながら、ピッピとドラマでよく聞く音を聞いて感動。YouTubeで見ていたような背中にする注射(?)はありませんでした。
口にこれまた医療ドラマでよく見るやつを付けられ、麻酔科の先生に点滴入りますね。あとで名前呼ぶので答えて下さい。と言われてからの記憶がありません。気が付いた時にはもう病室でした。
【手術終了】
麻酔の先生の目開けられますか?の声でなんとか目をこじ開けて周りをキョロキョロ見てみると、もう病室にいました。ベッドの周りにスマホを置いておいたのでとりあえず皆に終了した連絡を。この時の時間が10:20頃。
9:10頃歩いていったので終わるのめっちゃ早い。退院の際に教えてもらいましたが、41分程で手術は終了したそうです。
意識がはっきりしたこの時、痛いというか下腹部が重い感じ。あとは喉がイガイガするのと、ひたすら眠いし寒い。
少し落ち着いて自分の様子を確認。ベッドの上にペットシーツのようなものが敷かれていて、腹のあたりを触ってみるとオムツを履いており、尿のカテーテルも付いていました。少し経っても痛みは感じず、電気毛布を掛けてもらっていたものの、暑がりの僕が寒くてガタガタと震えていました。
段々と寒さも収まり、寝たり起きたり。物音で目を覚ますと隣の友達が終わった様子。先生もわざわざ無事に終わったよと報告をしに来てくれました。この時の痛み指数(はま調べ)はMAX10としたら3程度。
≪当日夜までの様子≫
翌日の先生の診察まで水分はとれません。どうしてものどが乾いたら相談の上、口をゆすぐだけ。との事でしたが僕は特に喉は乾きませんでした。
13時頃看護師さんが尿のカテーテルをとって自力でトイレに行きましょう!と来てくれました。ではカテーテル抜きますので鼻で息して深呼吸してください。といって抜かれたカテーテルは痛かった。その後腹圧がかからないよう電動ベッドで上半身を起こし、自力でトイレへ。済ませるとオムツに血。便器にも血。久しぶりに見た血は衝撃でした。今冷静に考えると、それほど出てはなかったような気もします。ついでに洗面所にある鏡で腹の様子を確認。ヘソの中にはかさぶたがあり、下腹部3か所にテープが貼ってありました。この時の痛み指数(はま調べ)はMAX10としたら5程度。
その後は先生や看護師さんが何度か様子を見に来てくれ、点滴交換、痛みの確認などをしてくれました。看護師さんが痛み止めを使ってないようですが、大丈夫そうですか?と声を掛けてくれたので、お言葉に甘えて点滴に痛み止めを入れてもらうとまた睡魔が。結構長く寝たと思います。
就寝時間は21時。その1時間前頃に看護師さんが血圧測定に来てくれ、個室なので自由にゆっくりして下さいと優しく言葉をかけてくれました。個室最高。この時の痛み指数(はま調べ)はMAX10としたら2程度。
【手術翌日の朝】
痛みもなく、よく眠れました。痛みというよりも、下腹部が重い感じはあります。この時の痛み指数(はま調べ)はMAX10としたら2程度。
朝5時台に看護師さんが血圧測定と血液検査のための採血に来てくれました。その際にオムツを脱いでナプキンをして着替えるよう指示があり、トイレへ。ナプキンを装着するにも、10年以上ぶりの事で前後を間違えた事に後で気づきました。そしてデカさに驚き。安心感半端ないサイズ。彼女ちゃんありがとう。
そして手術着から私服へ着替えましたが、この時は本当にダルダルぐらいのスウェットがおすすめです。ちょっとゴムがきついスウェットで失敗しました。
≪先生からの説明と後悔≫
6:30頃先生から手術の説明と血液と血圧測定の結果や今後の注意などを受けました。何も問題なく退院決定。傷に貼ってあるテープは3日後にとって、ヘソのかさぶたは放置で大丈夫との事。
退院後の主な注意点としては
・腹圧をかけない(ふんばらない)
・ホルモン注射をやめない
・出血について
そして薬の少なさに驚きました。整腸剤と痛み止め、胃を守る薬とガスピタン的なもの。整腸剤のみ処方分飲み切りでとの事。あ、こんなもんなんだと思い逆に安心しました。
一つ後悔があるとすると、取ったもの見ますか?と言われて断ってしまったのですが、見ればよかったです。いや、やっぱ見なくてよかったかな。
最後に手術証明書を受け取り、先生にお礼を言ってお別れしました。お世話になりました。
【退院】
先生の診察が終わると、水分解禁。飲むぞ!と意気込みましたがあまり飲めませんでした。
看護師さんにタクシーを手配してもらい、隣の友達と1日ぶりの再会。二人してよちよち歩き。何もしていないと痛くないのですが、振動で痛むのと笑うと腹がひっつれて痛い感じ。タクシーが到着すると、外まで看護師さんが見送ってくれてお礼を言ってお別れ。大変お世話になりました。
この後ホテルまでタクシーで移動。運転手さんにコンビニへ寄ってもらい、食べ物と飲み物を購入しました。
【実際経験した感想まとめ】
手術を終えた時点での反省点や感想などまとめていきます。
・鞄
→トートバッグとボディバックで行きましたが、リュックなどの背負えるものの方が楽だと思います。
・ゆるめのスウェット
→これは本当におすすめ。絶対緩いパンツで行く方が良いです。
・メガネ
→すぐ寝られるようにコンタクトを脱着する手間はダルいので、メガネで行ってとても楽でした。
これはあくま僕の感想なので、参考にしすぎないでくださいね。この次の記事では、ホテルで療養中の様子をできるだけ細かく書いていきます。
35才FTMがやっと性別変更をした話【その3:手術編①】
こんにちは。はまと申します。
僕は女→男のFTMです。田舎住まいで個人商店に勤務する平社員。
34才までホルモン注射のみで男性として生活。
だらだらと過ごしていましたが、ついに重い腰をあげて性別変更しました。
記事を書き始めた理由は↓から
性別変更までの第一ステージである診断書取得を済ませ、第二ステージと位置付けた性別適合手術の事をできる限り細かく書いていきます。この記事は、手術前日までの様子です。
※ここに書いてある事は全て僕自身が実際に経験した事ですが、ご自身で必ず確認をしてから行動するようにしてください。
【目次】
【性別適合手術の為の一歩目】
性別適合手術をお願いする病院恵比寿TGクリニックへ初診予約をしました。
8月終わりに11月初旬の予約を恵比寿TGクリニックのHPから。診察は月曜のみの完全予約制。予約時間は30分間隔で指定出来ます。不明な点はメールやLINEでとても丁寧に教えてくれました。
ついでに自己注射の指導予約もしました。
【初診当日】
※恵比寿TGクリニックは僕がお世話になった後、移転したようなので現在とは違う部分もあると思います。
最寄り駅の恵比寿駅から徒歩15分ほどでクリニックに到着。
最初に問診票を書いたあと、診察室へ呼ばれて先生と少しお話。友達と二人で同日に手術する予定だったので、同じ術式でないと同日に出来ないらしく術式は腹腔鏡を希望(友達は既に診療済)。当日の検査は、エコーでお腹をグリグリ。画像を見せてもらいながら、術式は腹腔鏡で大丈夫だろうと聞いて安心しました。
いざ先生を目の前にすると緊張しちゃうかもしれないので、先生への質問をメモにしてまとめておきました。
僕が先生へ質問した内容と回答
Q.手術前にホルモン注射は中断すべきか
A.男性ホルモンの注射を打つことで、血が増えるから中断せず打っても大丈夫
Q.アルコールとタバコ
A.手術前後1カ月は控えるように
Q.支払いの方法と時期
A.現金支払いでローンも組める、手術前1カ月頃に連絡をくれる
このメモ作戦は正解でした。
また、本来であれば手術予定日の大体1カ月前に、検査と説明の為にもう一度行かなければならないのですが、手術までに休みがとれないことを告げると
・手術の説明
(術式、検査、手術日までの準備等)
・同意書の記入
・PCR検査の説明
をしてもらえました。手術前の検査については、地元の病院で行い結果をメールする事に。
診察自体は、全て含めて大体1時間くらい。その後自己注射の指導へ。
自己注射についてはまた別の記事を書こうと思います。
この日の金額は¥16,500-(自己注射の指導料と250mg×1回分含む)
PCR検査キット、手術着、同意書の控え、自己注射の針入れなど持ち帰る物がそこそこあり、大きなカバンがなかったのでどうしようかな。と思っていたら、紙袋をもらえたので助かりました。
手術日は3月中旬に決定。初診が11月初旬なので約4か月後にいよいよ手術ですが、正直あまり実感が湧きませんでした。
【手術前検査について】
僕の場合平日に中々仕事が休めず、手術前検査の為にクリニックへ行けなかったのであまり参考にならないかもしれませんが一応書いておきます。
手術予定日の約1カ月前(2月初旬)に血液検査をしました。
血液検査の項目が多くどこでやってもらえるか分かりませんでしたが、とりあえず健康診断や人間ドックを多くやっている地元の病院へ電話。事情を説明しましたが、普通は手術する病院で行うのでかなり手間をとらせてしまいました。
結果としては、血液検査をやってもらいましたが自己負担で思いの外高額でした。
金額¥19,000-
結果を恵比寿TGクリニックの先生へ送って内容を見てもらい、問題ないので手術可能の判断を頂く事ができました。
【入院時の持ち物】
クリニックから入院当日の持ち物について指示がありました。
未提出の場合は同意書/手術着/生理用ナプキン多め用/着替え/洗面用具/ペットボトル用ストロ-/飲み物
この中で問題となりうるのは、生理用ナプキン。僕は彼女に4枚ほど貰ってかばんに忍ばせていきました。伝えるのに少々抵抗がありましたが、持ってる中で一番でかいやつください。って言ったら快くくれました。
あとはペットボトル用ストロー。横になってもこぼれないで吸えるもの。と指定があり、こんなもの存在するのかと思って調べたら割と普通に存在しているのですね。100均で購入しました。
【手術前に大変だった事】
手術前の説明を受ける際に、いろいろ注意と指示がありました。
その中でも、手術1週間前の剃毛と前日15時以降の絶食が特に大きなイベントでした。
≪剃毛について≫
陰毛を剃るのですが、僕は体毛が濃いです。皆さんが思っている倍は濃いと思います。
メイン部分を剃るのは当然として、太ももや腹の毛を剃るべきなのか結構悩みました。そこでクリニックへ問い合わせるにも伝え方が難しいと思い、作った画像があります。結局問い合わせはしなかったので、ここで供養させて下さい。
ちなみにメイン部分と合わせて、2.3.4の部分を剃っていきました。剃って数日経ってから痒くて仕方なかったです。キツかった・・・
≪前日15時以降の絶食≫
手術前日の15時から何も食べられないのですが、ポカリスエットなどはOK。食べられないと思うと、余計に食べたくなります。
でも我慢。GRREN DA・KA・RAをひたすら飲みました。
【手術前後のホテル】
診察や検査は東京の恵比寿TGクリニックで行いますが、手術は千葉県の愛育レディースクリニックで行われます。そして基本的に手術翌日は早朝に退院。なので、手術前日から3連泊でホテルをとりました。というかクリニックで強く勧めていますし、よほど近くに住まいがない限りはそうするべきだと思います。ホテルに関して土地勘が無いので心配という方も、クリニックからおすすめのホテルを紹介してもらえます。
ちなみに僕が宿泊したホテルは、おすすめしてもらったホテルではないのですがタクシーで愛育レディースクリニックまで15分くらい。しかもかなりお安く宿泊できました。もし知りたい方がいらっしゃれば、TwitterのDMからご連絡下さい。
手術日前日は午前のみ仕事をし、友達と合流して21時過ぎ頃にホテルへ到着。この時もあまり緊張はせずに、夜はぐっすり眠れました。
当日朝からの様子はまた次の記事に書きたいと思います。
35才FTMがやっと性別変更をした話【その2:診断書取得編】
こんにちは。はまと申します。
僕は女→男のFTMです。田舎住まいで個人商店に勤務する平社員。
34才までホルモン注射のみで男性として生活。
だらだらと過ごしていましたが、ついに重い腰をあげて性別変更しました。
記事を書き始めた理由は↓から
今回は、僕が性別変更をするにあたり一番最初に行った診断書取得について書いていきます。
※ここに書いてある事は全て僕自身が実際に経験した事ですが、ご自身で必ず確認をしてから行動するようにしてください。
【目次】
【性別の取り扱い変更するために】
この記事を書いている現在、性別を変更するには以下の全てに該当しなければいけません。
1.二人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていること
2.18歳以上であること
3.現に婚姻をしていないこと
4.現に未成年の子がいないこと
5.生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること
6.他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること
それぞれの項目の詳細は、調べればすぐ出てくるので割愛します。
≪なぜ診断書取得から開始したのか≫
性別適合手術をお願いする病院に問い合わせると、やはり診断書が必要だと言われたので、まずは診断書取得を第1ステージと位置づけました。
僕の場合は15年近くホルモン注射を打っているものの、性同一性障害の診断書は持っていませんでした。
【病院探し】
性同一性障害の診断書を取得するのにまず思いついたのは、地元の精神科。
ですが結果から申し上げると、撃沈。
現在初診は受け付けていない。専門ではないので出すことができない。と数件から断られてしまいました。田舎あるあるでしょうか、悲しかったです。
気持ちを切り替えて検索開始。そこで発見したのが、G-pitというトランスジェンダーの専用サポートを行う会社でした。
≪とてもありがたい会社≫
G-pitというのはトランスジェンダーの専用サポートを行っている会社です。無料相談から、タイと日本の性別適合手術サポート、病院紹介などを行っています。
YouTubeなどもやっているのでご存じの方も多いのでは。ちなみに僕は存じ上げていませんでしたが、彼女は知っていました。
G-pitへ「地元で診断書がとれなかったのですが、取得できる病院を教えてください」とメールをした所、すぐに教えていただけました。
【いざ診断書取得へ】
先述のG-pitで紹介してもらった病院は「早稲田通り心のクリニック」でした。
初診は電話でのみ受け付けとの事だったので早速電話をしました。さすが有名な病院ということもあり、受付の方の電話も丁寧でとてもスムーズ。
A4一枚程度の自分史を持ってくるようにと言われました。
予約時間の指定は出来ず、午前の部か午後の部かの予約だけということで午前の部を選択。7月の終わり頃の予約を6月下旬の電話でとる事ができました。
≪早稲田通り心のクリニックでの診察当日≫
地元から高速バスと電車でクリニックの最寄り駅高田馬場駅まで移動。駅から歩いて10分くらいの所にクリニックはあります。病院の写真や地図などは調べれば沢山出てくるので割愛。
10:10頃到着した際には、既に5人程が待合室にいました。
後で知った事ですが、診察開始時間前に予約名を書く紙が外へ出ているのでそこに記入しておけば、開始時間前から順番待ちが出来たようです。
持参した自分史について
電話で予約をした際に、持ってくるよう言われた自分史にはこのような事を書いていきました。
家族構成、幼稚園・小学校・中学校・高校・社会人の時代ごとに、その中で嫌だったことや周りとの違い、ホルモン注射を開始した時期、僕の場合胸オペをしていないので、胸オペをしていない理由(成長しなかったから)など。
≪診察内容≫
受付を済ませて30分程待った後、番号を呼ばれて診察室へ。まず自分史を提出して、先生と内容の確認。その後、先生から性同一性障害ガイドライン(?)の本を見せてもらいながら説明を受けました。
その本がボロボロになっていて、沢山の当事者が先生を頼って来てるんだろうなと感じました。
手術予定の病院・改名の予定・胸オペしない理由などを話して終わり。
診察自体はそれほど時間はかかりませんでした。あとはホルモン注射をしている病院と金額を聞かれたかな。先生が他の当事者から聞かれる事も多いから、聞かれた時に教えてあげるんだとか。
待合で待つように言われて、受付の方から診断書をもらい終了です。
トータルかかった時間は2時間弱くらい。
金額は¥7,590-
ちなみに早稲田通り心のクリニックの支払いは現金のみなので注意。僕の前の人が近所の郵便局までお金おろしに走ってました。
【誤算】
さて、診断書も取得したし、手術の予約を!と思い手術をお願いする病院へ連絡。
そこで知ったのですが、手術するのには診断書が2枚必要という事実。
裁判所に提出する性別変更用の診断書には、2名の精神科のサインが必要だとは知っていましたが・・この日2枚の診断書が必要と言うことを初めて知り、とても焦りました。
≪困った時のあそこ≫
またもやG-pitへ連絡し、もう一軒教えてもらった病院はアマラクリニック表参道。
ここはCLINICSで予約をとるようですが、何のこっちゃ訳が分からなかったので電話で確認をしてみました。
Q.性同一性障害の診断書をもらえますか?
A.はいオンラインでも診断がおりれば可能です。
やったぜ。
オンライン初診外来の項目で予約。30分間隔で予約時間の選択もできました。
≪アマラクリニック表参道オンライン診察当日≫
予約を会社の休み時間でとっていたので、スマホ片手にイヤホンをしてこそこそと社内で待機。オンライン診療は初めてだったのでドキドキでした。
体験した感覚としては一対一のZoomのようなイメージ。
時間になると、先生が画面に登場。
性別に違和感を感じ始めた時期・ホルモン注射を打っている期間・診断書の有無・胸オペの有無・性別適合手術の予定などを話してあっという間に終了し、無事に診断書を発行してもらえました。
金額は¥8,620-
郵送で対応してもらいましたが、オンライン診療から3日後くらいには自宅のポストに。全てにおいて早くて本当に助かりました。
【最後に】
僕が診断書を取得したのは、この2件の病院です。
どちらの病院も有名なクリニックなので、とてもスムーズに事がすすみました。
個人的にはとてもおすすめです。
いよいよ2枚の診断書を手に入れ、手術予定の病院へ改めて手術予約のメールをしました。次の記事では、実際に性別適合手術をしてもらった病院で体験した事を書いていきます。